私が技術カンファレンスに参加するモチベーションはどこから来ているのか?


この記事は「技術カンファレンスアドベントカレンダー 2023」1日目の記事です!

はじめに

私はたびたび「そんなにたくさんカンファレンスに参加するモチベーションがどこから湧いてくるの?」と聞かれます。
この記事は、私の人生を振り返ってこれに対する回答を示そうという記事です。

 

こういうエンジニアもいるんだな。と思ってくれたら良いと思います。

それでは、技術カンファレンスや技術コミュニティにこれほどまでに積極的に参加しているのかの原点をたどっていきます。

 

 

人生を変えた3つのコミュニティとの出会い

そもそも私の人生が大きく変わったのは、コミュニティのおかげでした。

 

1. 中学生で出会ったスプラトゥーンチーム

私は北海道が地元で、小学校1年生から中学校3年生まで同じクラスメイトと過ごす小さな町で生まれ育ちました。全校生徒が約100人で、学校内で知らない人に出会うことはありません。
中学3年生のとき、Splatoonが発売され、私は毎日ニコニコ動画

Splatoonの生配信を見ていました。その中で知り合った配信者のSplatoonチームに入り、人生で初めて地元以外のコミュニティに足を踏み入れました。これが私の人生にとって非常に衝撃的な出来事でした。
Splatoonチームには、日本全国に住んでる小学生〜社会人という自分とは全く異なる人たちがたくさんいて初めて知ることばかりで毎日が新鮮でした。

 

2. 高専という素晴らしく変な学校

そして中学校を卒業し、苫小牧高専に入学しました。高専では同級生が200人、全校で1000人と、田舎から来た私にとってはとても大きな学校でした。
北海道出身の人が多かったですが、札幌の中心部の中学校出身の人や様々な背景を持つ人たちと友達になりました。
自分が住んでた世界と全然違う環境から来ているクラスメイト、そして寮生活もしていたので、関わる人がとても多くなりました。

そこらへんにいる女子高専生時代

3. 技術コミュニティの原点 LOCAL学生部

高専3年生の時、初めて技術カンファレンスに参加しました。高専というのは特殊な環境で、先輩や先生方が普通に参加するよーという話を見聞きしていました。なので軽い気持ちで友達と一緒に参加してみることにしました。

 

これがオープンソースカンファレンス2018 Hokkaidoでした。


この日の詳しいことは覚えていないけれど、とにかくめちゃくちゃ楽しくてワクワクがとまらなかったんです。
このOSCでLOCAL学生部に出会ってコミュニティに所属しました。この日から私の技術コミュニティ人生が始まりました。

これまで学校と寮というコミュニティで生活していた私にとって、OSCでの経験やLOCAL学生部はとても新鮮で楽しいものでした。OSCをきっかけに他にもたくさんのエンジニアの人とSNSで繋がったことで、外の世界が広がりました。

 

15年間地元だけだった私の人生に、ゲーム、高専、技術コミュニティ、この3つのコミュニティが加わった、そのどの時間も楽しかったんです。


「コミュニティ」があってこそ、今の私がいるんです。

 

技術カンファレンスが私の人生を変えた

OSCでLOCAL学生部に所属したことですでに人生は変わっているんですが、その後の技術カンファレンスへの参加があってこそ今の私があります。

このLOCAL学生部コミュニティの中で紹介さたりしてる、様々な技術イベントに年に2〜3回ほど参加していました。
当時はオフラインが中心で、北海道にいた私は、学生向けの交通費支援を受けたり、就職活動で東京に行くタイミングと合わせて東京のカンファレンスに参加していました。

そのとき参加したいくつかのカンファレンスで参加ブログを書いているので貼っておきます。

 

 

様々なカンファレンスに参加するたび、たくさんの人と話せて世界が広がる感覚にやみつきになりました。わたしは技術コミュニティのあたたかさに包まれていました。

オープンソースカンファレンス2019 Hokkaidoでコスプレ参加してました

 

登壇している人の話を聞いて人生が変わる瞬間がありました。

「この話を聞いて良かった!」「私は将来こうなりたい!」と私の人生がいい方向に動いたのを感じたのを覚えています。

 

私もいつか登壇する側になって、誰かの人生にいい影響を与える人になりたい。

 

この感情が私の原点です。

 

就職先も見つけました

話は少し逸れますが、技術カンファレンスに参加したときに就職先となるウィルゲートに出会いました。
たまたま就活をしている時期のカンファレンスでスポンサーとして参加しており、そこでエンジニアと話し、面談に繋いでもらいました。そこから様々あって内定承諾に至りました。

以下の内定エントリに詳しいことが書いてあります。若いですね。18歳のときです。

kotomi1338.hatenablog.com

技術カンファレンスに他人を誘うモチベーション

別に自分だけ参加してたってダメじゃない。他人を誘わずに1人で行ったって楽しめる。でも他人を誘っているのは、技術カンファレンスが、たった1日で誰かの人生をいい方向に変えることができる場だと確信しているからだと思います。

 

ただ単に技術が好きで、技術コミュニティが好きで、技術カンファレンス当日の企画やトークが楽しいから、誘ってるわけじゃない。
私がコミュニティに人生を変えられたこの原点があるから。1人でも多くのエンジニア人生が楽しくなると思うから。技術コミュニティのあたたかさが大好きだから。そんなステキな場所をたくさんの人に知ってほしいから。


こんな思いが芯になって、隙あらば他人をカンファレンスに誘っています。

 

技術カンファレンスに参加するモチベーション

私の人生に技術カンファレンスが、技術コミュニティが存在してほしい。それだけです。

 

当たり前のことですが、参加する人がいなければカンファレンスは開催されません。運営する人がいなければ開催できませんし、登壇する人がいなければカンファレンスが開催できません。


私は大好きな技術カンファレンスが盛り上がってほしいし、次回も開催されてほしいと思っています。そのためになんでもやりたいだけです。

 

当日参加すること、登壇すること、運営に携わることなどの貢献の仕方は分かりやすいと思います。私はそれ以外にも日々、小さなことから貢献することを意識しています。

カンファレンス公式アカウントの募集や告知ツイートにいいねやRTする。カンファレンスに「行きたい」とツイートする。「行けないけど行きたい」とツイートする。友達や知り合い、会社でカンファレンスの存在を広める。カンファレンス関連のツイートにいいねをする。このブログの感想をつぶやく。


これは誰でも出来ることです。参加できなくても、登壇しなくても、運営じゃなくても、いろんなかたちで貢献できます。
今はまだ叶っていないけど、いつか個人スポンサーもやりたいと思っています。

PHPerKaigi 2023で登壇したとき

たくさん参加してるけど忙しくないの?

もちろん忙しいです。でも、私がやりたいことしかやってなくて忙しいならその方が幸せだから自分で選んでいます。

 

私が上京してエンジニアになった一つの理由に、東京の技術カンファレンスやコミュニティに参加したかったというのがありました。

 

でも、オフラインイベントは0でなにも開催されていない。

 

東京に来たのに新しい繋がりが何も無い。入社1年目の最初からほぼフルリモートで会社の中でも話せる人が増やせない。情勢的に上京した高専の友達と会うこともできない。

 

私の期待していたエンジニア人生を過ごすことがしばらく叶いませんでした。このとき辛かったことを今でも覚えています。

 

今、こうやってコミュニティに参加出来ていることは当たり前の生活ではない。将来もしかしたら子供が出来たり地方に引っ越したり、また世界情勢が変わったりと今のように忙しくコミュニティに参加することが出来なくなるかもしれません。

 

自分の時間以外の制約が無い今だからこそ、忙しく参加することを望んでたくさん参加しています。

PHPカンファレンス福岡 2023の登壇10分前

おわりに

技術カンファレンスやコミュニティに参加している皆さんのおかげで私の人生は楽しいです!感謝の気持ちを忘れずに、これからも純粋に楽しみ、恩返しをしていきます。
今後ともよろしくお願いします!!

p.s.
2024年参加予定の技術カンファレンスが現時点で8つです!こちらでも皆さんとお会いできることを楽しみにしています!!(PHPカンファレンス北海道、関西、小田原、香川、福岡、PHPerKaigi、YAPC::Hiroshima、Object-Oriented Conference)