はじめに
7月13日に「『LeanとDevOpsの科学』著者登壇!開発生産性Conference」が開催されました。
開催から2ヶ月ほど経過し、ふりかえりながら感想など書いていこうと思います。
参加した感想
オンライン&オフラインのハイブリッド開催でしたが、私はオフラインで参加してきました。
同じぐらいの規模の開発組織から、メガベンクラスの開発組織まで同じようなこと考えてそれぞれの組織で取り組んでたことがわかって良かったです。(知らなかったわけじゃないけど、具体的に知れたのが良かった)
また、採用市場においても開発生産性を改善することに取り組んでいることが重要視されているというのを感じました。Findyが主催しているということもあると思いますが、スポンサーブースなどで様々な企業で生産性改善についての取り組みを社外に向けて発信しているのを感じました。
そして、カンファレンスに行くことの意味が「セッションを聞いて知識が得られる」だけじゃなく「他社の状況を知ることで自社の取り組みに対して客観的に考えることが出来ること」と改めて感じたカンファレンスでした。
参加したセッション
全部で7つのセッションに参加しました。
- [ Keynote ] From Metrics to Mastery: Improving Performance with DORA and the SPACE Framework / Dr.Nicole Forsgren
- 組織をスケールさせるためのFour Keysとチームトポロジー / 株式会社タイミー 山口 徹
- サイバーエージェントの組織文化を活かした開発生産性への取り組み事例 / 株式会社サイバーエージェント 木村 衆平
- Four Keysを超えて 〜信頼性はいかに開発生産性を高めるのか〜 / グーグル合同会社 山口 能迪
- これからのソフトウェア開発 "GitHub x AI" による生産性革命 / ギットハブ・ジャパン合同会社 山銅 章太 / 中瀬 健太
- エンジニア1人から始めた開発生産性改善が、組織100名、経営をも巻き込んだ話 / 株式会社グロービス 末永 昌也 / 大沼 和也 / 株式会社レクター 広木 大地
- 大規模言語モデル時代の開発生産性 / 日本CTO協会 広木 大地
セッションの感想 大規模言語モデル時代の開発生産性 / 日本CTO協会 広木 大地
広木大地さんによる「大規模言語モデル時代の開発生産性」というセッションを視聴しました。
最近アーカイブが公開されたのでもう一度視聴しました。ありがとうございます。
このセッションでは、初めて聞いたことや考えたことがいくつかありました。
1つ目が、開発生産性の3つのレベルと組織の関係性についての話です。
このスライドは社内でも取り上げて共有され、自分たち目線で考えるきっかけになりました。レベル3の実現付加価値の生産性まで考えられるように視座を上げることも今後求められると感じています。
2つ目が、早いvs速い リソース効率とフロー効率の話です。
リードタイムとスループットについてコンビニレジで例えてくれたのがとてもわかりやすかったです。
リソース効率とフロー効率の両方高い状態を目指すためには、一度リソース効率を落としてでもフロー効率を上げる工程を経なければ改善できないというのを知りました。
ここで知ってから2ヶ月間を振り返ってみて、リソース効率は高いけどフロー効率があまり高くない状態であったときが多く、聞いた当初よりもとても腹落ちしています。両方効率の良い状態を目指して改善していきたいです。
3つ目が、頻度は質に転化するという話です。
頻度が高くて質に転化したものは体験しないと良いものか悪いものかわからないという話を、ドラム式洗濯機の例に例えて話していました。
質が高い状態が当たり前になると、その前にはもう戻れないという考えに、たしかにそうだなと思いました。
今当たり前に使っているGitが無い状態での開発など、考えられないことや、これまでの経験がAIでも同様に起こることを実感しました。
実際、このカンファレンスのあとからGitHub Copilotを使い始めてとても実感してます。
おわりに
このカンファレンスをきっかけに、開発生産性について考えることが増えたような気がしています。
より高レベルの開発生産性に向き合えるようなエンジニアになれるよう、これからも取り組んでいきたいです。